7月に入り、気温・湿度ともに上がってきましたね!
ムシムシして不快指数が上がってくるにつれて活用されるようになってくるのがエアコン(冷房)ですよね!!

ただ、皆さんこんな経験ありませんか?
冷房にあたりすぎて頚や肩まわりのコリが酷くなるといったこと...
今回はこのメカニズムと対処法をお伝えしていきます。

なぜ冷房により頚や肩凝りがつよくなるの?

暑くなるにつれてご自宅や出先で冷房にあたる機会がどんどん増えてくると思います。
その際に辛くなるのはだいたい頚か肩ですよね?

それは何故かと言うと...
「風門」というツボが背中にあります。

風門というツボ図解

これは読んで字のごとく風の門です。冷たい空気(風)がここから体内に侵入してきます。

この冷たい風はどこへいくのかというと、頚の後ろに「風池」と呼ばれるツボがあります。

風池というツボ図解

風門から入った冷たい空気は風池に溜まり、頚や肩の凝りに変わります。また、酷くなるとここから頭の方へ入っていき、頭痛などの症状を引き起こしていきます。

これは、冬の寒い季節にも起こりえる症状なのですが、冬はマフラーやネックウォーマーなどを使っていて頚の後ろを保護しているため起こりにくくなります。

冷房による寒さで様々な症状を引き起こすものを「冷房病」と言われるようになり、頚・肩凝りや頭痛はそのうちの一つなのです。

冷房により頚や肩凝りが出てしまったらどうしよう?

さて、この冷房による頚・肩凝りに対してどのように対応していけばよいかですが...

その前に
東洋医学ではこの冷たい風が身体に入って悪さをすることを「風寒邪が侵襲した」と言われます。
「寒」の性質として「凝滞性」というものがあり、気や血の流れを滞らせる働きがあります。

...ということは、
滞らせたものを流してあげればよいのです!

簡単に言うと、血行が良くなることをしましょう!...になりますね。
血行が悪くなる→筋肉がかたまる→さらに血行が悪くなる→血管や神経を圧迫する...
の悪循環に陥ります。
こうならないためにも、ご自身でケアをしていきましょう。

まず、お手軽なのはストレッチですね!
肩凝りの場合は僧帽筋という筋肉が緊張してしまっていることが殆どです。

下記のURLからストレッチ動画をご覧になれますので、マネして行ってみてください。

頚や肩凝りで済めばまだよいのですが、これにより頭痛を起こしてしまったり、筋肉が緊張している状態が長く続けば寝違えを起こしてしまい、頚が動かなくなってしまうこともあります。

こうならないためにも日々のケアを行い、自ら予防できるようにしていきましょう。

ストレッチを行っても良くならなかったら

上記のストレッチをしてもなかなか良くならないことも症状が進行してしまっていれば出てくると思います。
そうなってしまったら当院までご相談ください。
症状に合わせて一人一人に合わせた治療を行っていきます。
冷房などの冷えによる症状の場合、お灸による治療が効果的です。

お灸については当院のホームページの鍼灸治療も合わせてご覧ください。

冷房による悪影響を書いてきましたが、決して冷房自体が悪者ではありません!
適切に冷房を活用し、この夏を快適に過ごしていきましょう!