「座るとつい足を組んでしまう」
「足を組まないと落ち着かない」
こうした癖を持っている方はとても多く、整骨院の現場でもよく聞くお悩みです。
一方で、「足を組むのは体に悪い」と言われたことがある方も多いのではないでしょうか。
では実際に、足を組む癖は本当に体に悪いのでしょうか?
今回は整骨院の視点から、足を組む理由と体への影響、そして無理なく改善する考え方について解説します。
足を組みたくなるのは“クセ”ではなく“理由”がある
無意識に体のバランスを取っている
足を組む癖は、単なる行儀や姿勢の問題ではありません。
多くの場合、体のゆがみや左右差を無意識に補正しようとしている行動です。
例えば、
- 骨盤が左右どちらかに傾いている
- 片方の股関節が動きにくい
- いつも同じ側でカバンを持つ
- 立っている時、片足に体重をかけやすい
こうした日常の積み重ねによって体にアンバランスが生じると、
足を組むことで一時的に「ラクな姿勢」を作ろうとします。
つまり足を組む癖は、
体からの「この姿勢だとラクですよ」というサインとも言えます。
足を組み続けることで起こりやすい体の変化
骨盤のゆがみが定着しやすくなる
足を組む姿勢は、骨盤をねじった状態を作ります。
短時間であれば大きな問題にはなりませんが、
毎日・長時間続けることで、そのねじれが体に“記憶”されてしまいます。
その結果、
- 骨盤の高さが左右で違う
- 座ると自然に体が傾く
- 仰向けで寝た時に腰が浮く
といった状態が起こりやすくなります。

腰痛や肩こりにつながる理由
骨盤は体の土台です。
この土台が傾くと、その上にある背骨もバランスを崩します。
すると、
- 腰の一部に負担が集中する
- 背中や肩の筋肉が常に引っ張られる
- 首や肩が緊張しやすくなる
こうした状態が続き、慢性的な腰痛・肩こりにつながっていきます。
「肩がつらいのに、原因は骨盤だった」というケースも珍しくありません。
足や歩き方への影響も
骨盤のゆがみは、股関節・膝・足首にも影響します。
その結果、次のような変化が現れることがあります。
- 靴の外側だけがすり減る
- 片足だけ疲れやすい
- 歩くときに体が左右にブレる
- 膝や股関節に違和感が出る
足を組む癖は、座っている時だけの問題ではないという点が重要です。
「足を組まないように我慢」は正解?
無理に意識すると逆に不調が出ることも
「足を組むのはダメだから我慢しよう」と意識しすぎると、
腰や背中に力が入り、かえって疲れやすくなることがあります。
また、
- 背筋を無理に伸ばす
- 腰を反らせすぎる
といった姿勢は、腰痛の原因になることも。
大切なのは、
足を組まなくてもラクに座れる体を作ることです。
足を組まなくてもラクに座れる体づくり
骨盤を立てて座る意識
まず意識したいのは座り方です。
- 椅子に深く腰掛ける
- お尻の下の「坐骨」で座る
- 両足の裏を床につける
この姿勢が取れるだけで、
足を組みたい感覚はかなり減ってきます。
股関節・お尻の硬さを改善する
足を組む癖がある方は、
股関節やお尻の筋肉が硬くなっていることが多いです。
・長時間の座りっぱなし
・運動不足
・同じ姿勢の繰り返し
これらが原因で柔軟性が低下すると、
正しい姿勢を保つのがつらくなります。
軽いストレッチを続けるだけでも、
座っている時の違和感は変わってきます。
簡単♪自宅でストレッチ紹介
お尻のストレッチ

伸ばした状態で10秒×3セット
太もものストレッチ

伸ばした状態で10秒×3セット
まとめ|足を組む癖は体からのメッセージ
足を組む癖は、
「体のバランスが崩れていますよ」という体からのメッセージです。
無理に我慢するのではなく、
- 骨盤のバランス
- 股関節の動き
- 日常の座り方
を整えることで、自然と足を組まなくてもラクに過ごせる体に近づきます。
長年の癖だからとあきらめず、
一度ご自身の体の状態を見直してみてください。