2020年が始まりましたね!
年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか?

・実家へ帰省された方
・旅行に行かれた方
・自宅でゆっくりと過ごした方
・年末年始も変わらず仕事をされていた方
様々だと思います。

よく正月太りと言われるように、お正月ではおせち料理やお雑煮など...
美味しいものをたくさん食べたのではないでしょうか?
食べ過ぎや飲みすぎで身体の調子が今一つ上がらないまま仕事が始まってしまった...
という人もいるのではないでしょうか?

今回は、鍼灸治療を中心に東洋医学的にみてみましょう! 

食べ過ぎるとここに負担がかかる

東洋医学的に見て、身体には臓腑があり、
臓:肝・心・脾・肺・腎(・心包)
腑:胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦
に分けられます。 

臓は飲食物から身体に必要なエネルギーを作り出し、身体中に行きわたらせ、腑は管のようになっていて飲食物の通り道です!
これらがそれぞれを補い合って機能していきますが、どこかが不調に陥り機能が弱くなると、他の臓腑にも影響を及ぼし身体の不調につながります。

飲食物は口から入って胃に運ばれます!
胃に入った飲食物は脾の力でエネルギーが取り出され、不要なものは糟として流されていきます。
食べ過ぎ・飲み過ぎによってダメージを受けやすいのはこの「脾」と「胃」です!

脾は後天的にエネルギーを作り出すのに重要な役割を担っているので、ここがダメージを受けてしまうと様々な症状が出やすくなってしまいます。
消化吸収に関わる臓腑なので、食欲不振や下痢などの消化器系の症状、冷えやむくみ、全身倦怠感などといった症状が出やすくなります。 

治療ポイント

脾がダメージを受けると、身体に湿が溜まりやすくなりむくみが出やすくなったり、身体が重怠くなってしまいます。
脾は昇清機能というものがあり、エネルギーを上に持ち上げる力がありますが、これが弱くなると下痢や冷えといった症状が出ます。
運化作用という消化吸収に関わる機能が低下することで食欲不振になるなどを起こします。

これらの症状を改善していくのに鍼灸治療が大きく効果を出します。
ツボに対して鍼による刺激・灸による熱刺激を与えることで脾や胃の機能を元の良い状態に戻せるのです。

足三里

お腹の調子を整えるツボです。

お腹の症状は幅広くカバーできるので、お腹の調子が悪い時にはまずこのツボから試してみるのも良いでしょう!

お腹の調子を整える足三里というツボ。膝の斜め下(外側)。

太白

脾の原穴と言われ、脾の力を補いたい・戻したいときに使われます。

食べ過ぎて脾の力が落ちてきている時にはこのツボを使ってあげると良いでしょう!

脾の力を補いたい・戻したいときの太白というツボ。足の親指の付け根。

中脘

お腹に冷えがあって下痢の症状を訴える時に使います。

お灸でじっくりと温めてあげて治療するのも良いですが、症状の強さによっては鍼で治療していくこともあります。

お腹の冷えの時の中脘というツボ。一番下の肋骨の真ん中

天枢

胃の募穴と言われ、胃の経絡の気が集まるところにあたります。

胃もたれや食欲不振の時に経絡を通すようにお灸や鍼を行います。

胃もたれや食欲不振の時の天枢というツボ。おへその両側

陰陵泉

身体に湿が溜まっている時に使われるツボです。
むくみによる冷えや水様便の時に使われます。

鍼による治療がメインですが、症状が強い場合などでは強めのお灸を行うこともあります。

むくみによる冷えや水様便の時の陰陵泉というツボ。膝とふくらはぎの付け根の内側

この5つは良く使われているツボですが、症状によっては別のツボを選択することもあります!

気になる方は当院までご相談ください!!

 

お腹の調子を整えて、2020年良いスタートをきりましょう!!