特に主婦の皆様!身体に負荷をかけすぎていませんか?
公開日:2019年07月20日
今年の梅雨は長く、なかなかお買い物だったり洗濯物ができずに、雨が上がった日にまとめて!
...なんてことありませんでしたか?
そんな日に
・たくさんの洗濯物を前かがみなど無理な姿勢で干したり、座りっぱなしで洗濯物を畳んだりすることが続いた
・数日後まで食料品などを買いだめしようと、たくさん買い物をして重たいものを無理して持ってしまった
など...
急に身体にたくさんの負荷をかけてしまい、腰や肩・肘や腕などを痛めてしまうケースは少なくありません。
痛めてしまった人もそうですが、疲労により重怠さや張り感がでてしまった人もしっかりとケアし、動けなくなるような怪我をしないようにしていきましょう。
何故腰が痛くなってしまうのか
ここ最近、当院でご来院された患者さんは腰を痛めてしまった方が多いので、これらの状況でどのように腰に負担をかけてしまっているのかをお話しします。
主に腰に関わるところとしては、骨盤・股関節周り(臀部の筋肉)とそこにのっている背骨の周囲の筋肉になります。
ここで最も重要となるのが臀部の筋肉です。
臀部の筋肉の中でも大殿筋という筋肉が、股関節の動きに作用することで腰を起こす動作に関わります。
背骨の横にある脊柱起立筋という筋肉が腰を反らすときに使われますが、細かい筋肉の集合なので大殿筋の大きく強い筋肉が重要となってきます。
ではここで、二つの家事(動作)に注目してみましょう!
洗濯物干し
洗濯物を干す際,
- カゴの中から衣類を取り出す時に中腰になる
- 上の方に干す時に反り腰気味になる
この繰り返し動作によって腰や臀部の筋肉が頻繁に使用され、疲労し痛みを生じてくるようになります。
カゴの中から衣類を取り出す時には、
前かがみになることにより腰や臀部の筋肉は引き伸ばされながら力を使っていることになります。
これを遠心性収縮(eccentric contraction)と言い、筋肉が傷つきやすい状態になります。
反対に上の方に干す際に反り腰気味になる時は、
腰や臀部の筋肉を縮める(求心性収縮(concentric contraction))ことによってその姿勢をキープ(等尺性収縮(isometric contraction))します。
引き伸ばされた後に縮め、さらに縮まった状態でキープする力を使うことで、より大きな負荷が腰にかかることになります。
洗濯物の量が多ければそれだけその時間が長くなるため、腰に痛みが出るリスクがより大きくなっていきます。
お買い物
天気が悪い日が続いたことによって、より大量にお買い物をして、重いものを持ち腰を痛めてしまった人も少なくはないのではないでしょうか?
重たいものを持ち上げるときに、
まず屈んで持ちますね。
この時、腰や臀部は先ほどの遠心性収縮の状態にあります。
この状態から腰や臀部の筋肉を思いっきり縮める(求心性収縮)ことによって持ち上げることができるのですが、この時に痛めてしまう人が多いのではないでしょうか?
筋肉は引き伸ばされた状態から縮める力を加えると筋肉が傷つきやすく、痛める・怪我をしやすくなってしまいます。
余談ですが、
ボディビルダーなどの方たちは、意図的にこのような状況を作り出しトレーニングを行っておりますね!
ですがこのような力が加わる時には、筋肉の柔軟性が出ていることが重要になってきます。
そうではなかったときに怪我が引き起こされます。
痛めないために
痛めないために日々行っていただきたいのがストレッチです。
ここでは臀部のストレッチをご紹介致します。
大殿筋ストレッチ
仰向けで寝た状態でストレッチをかけたい側の足を反対の膝にのせます。
ストレッチをかけるのとは反対側の膝を両手で抱えます。
その膝を胸に近づけるように引き付けます。
臀部に十分なストレッチがかかったところで15秒キープし、それを2セット行い反対の臀部も同様に行います。
写真では左側の臀部をストレッチしています。
中殿筋ストレッチ
座った状態でストレッチをかけたい側の足を反対足の外側に置きます。
写真のように足を立てた状態で反対の手で膝を抱え、胸に近づけるように引き付けます。
臀部のストレッチを十分に感じられるところで15秒キープし2セット行います。
これを反対側も同様に行います。
写真では左側の臀部をストレッチしています。
この2つのストレッチを行い、筋肉の状態を柔軟に保てるようにしておきましょう。
しかし、
これらを行っていても痛めてしまった、怪我をしてしまった方は当院までご相談ください。
ご質問・ご相談のある方はお気軽にお問合せ下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございました。