産後の腰痛
更新日:2019年06月13日
出産後に腰や股関節が痛くなり、なかなか治らないことはありませんか?
以前のブログの産後骨盤矯正でもお話ししましたが、骨盤が開いている状態で生活を送っていることで痛みが生じてきます。
今回はその部分をもう少し詳しくお話していきたいと思います。
骨盤の状態
まず、女性の骨盤は男性と違い横長で骨盤腔と言われる真ん中の空洞の部分が広くなっております。
これは女性が妊娠しやすいような構造になっており、このスペースに赤ちゃんがおさまるようになっています。
赤ちゃんの成長に伴い、この骨盤も徐々に広がっていくため、出産後にこれを戻さないとこれが原因で腰や股関節の痛みが出てくる場合があります。
腰・骨盤・股関節の筋肉
次に妊娠中の姿勢で、おなかの中に赤ちゃんがいるため、腰が反り返ったような状態になり身体を支えます。
これだけでも腰の筋肉に負担がかかるのですが、腰を反るように立っているので腿の前側の筋肉も使えなくなりますし、おなかに赤ちゃんがいるので骨盤の中を通る筋肉である腸腰筋が押しつぶされるようになるため、股関節の動きも悪くなってきます。
産後だけでなく、腰痛になりやすい人の特徴としては
- 腹筋に力が入らない
- 股関節の動きが悪い
- 臀部や腿の柔軟性が乏しい
など・・・
他にも幾つか挙げられますが、腰を痛めて来る方は主にこの3つが多いです。
出産後に腰が痛くなる人も同じような状態になっています。
特に腹筋と股関節に関することですね。
柔軟性が足りなくなることもありますが、出産後の方は筋出力の低下からくるものが多いので、早いうちから筋力トレーニングを入れていくことで改善を図っていく方が良いでしょう!
産後の筋力トレーニング
筋力トレーニングで大切なことは、
正しいフォームで正しい筋肉に刺激を入れていくことです。
間違ったフォームでは筋肉に正しく刺激が入らないだけならまだ良いのですが、関節などに余計な負担を与えてしまい、怪我をしてしまう恐れがあります。
最近では、youtubeや様々なネット記事からたくさんの情報が得られ、自宅でやってみようかなと自分で運動する人も増えてきましたね。
とても良い傾向ではあるのですが、問題点としては、
- その人に本当に必要なものが何かがわからないまま行うこと。
- 正しいフォームで行えているのか見てもらえず、効果がでないもしくは悪化してしまう。
などが出てきます。
自分一人で行うのではなく、きちんとわかっている人に自分には何が必要なのかを見てもらいましょう。
どこを鍛えよう??
産後に腰痛が出てきてしまった、悪化した、なかなか治まらない人。
こういった人が弱っている筋肉は、、、
腹筋群・腸腰筋・大腿四頭筋(特に大腿直筋)
です。
これは、骨盤の中に赤ちゃんがいることにより骨盤の中を通る腸腰筋が圧迫されうまく収縮ができなくなり、殿筋などの後面の筋肉を優位に使ってしまいます。そうなると骨盤が後傾され、大腿四頭筋が働きにくくなります。身体を支えることも後面の筋肉が中心となってしまうため腹筋群もどんどん使わなくなってしまいます。
出産後もこの時についてしまった使い方のクセにより、殿筋群などの後面の筋肉に頼ってしまうことで前面の筋肉はさらに弱くなってしまいます。
こういった妊娠・出産による身体の変化を見極め、適切に対処していくことにより早期に産後の腰痛を取り除いていくことができます。
2ヶ月~6ヶ月の間に治療をしていくことをお勧めしています。
出産後で身体の不調を感じている方は一度、当院かみやま整骨院までご相談ください。